ポジショントレード

FXにおける取引傾向のうち最もポジションの取得から決済までの時間が長いのがポジショントレードと呼ばれる取引方法です。(→FX初心者向上委員会)長期売買の部類に入りスイングトレードより更に長い数週間から数ヶ月、数年あるいは可能な限りポジションを維持し続ける方法です。


FX初心者とポジショントレード

ポジショントレードに関しては前述の通り一度所得したポジションは基本的に何かしらの問題が起きない限り維持し続ける事になります。ただやはり相場の動きは誰にも予知出来ない事なので高レバレッジで挑むには向かない取引方法になります。FX初心者は勿論上級者の方でも高くて5倍、基本的にはそれ以下のレバレッジで挑むのがセオリーでしょう。また相場の変動による収益を見込むのであれば狙うのは数百pipsから1000pipsと少し大きめになります。というのもポジショントレードは基本的にFXの「取引を何度も繰り返さないメリット」を拾って行く方法だからです。取引回数が少ないというのはまずそれだけスプレッドが発生しないという事であり、またスワップポイントもそれだけ見込めるという事になります。また他の取引方法と違い基本的にはある程度放置できる安定した通貨ペアを狙う事になるので頻繁に相場に粘着する手間や心労が少ないというのもある種のメリットだと言えます。そんなポジショントレードで決済するとなればやはりそれなりの利益が発生する、あるいはこのままでは大きな損失が出てしまうといった時でしょう。

基本的にはスイングトレード同様にその場の勢いよりはテクニカル分析から読み取れる通貨ペアの波を重視した選び方になります。ただ何分長期にわたりポジションを保持する事からファンダメンタル、つまり株価や経済指標といった社会の動きや時事にも時折目を向けておくと良いでしょう。例としてリーマンショックのように一投資銀行の破綻が米ドルも大きく下がりFXにも影響を及ぼしました。もしポジショントレード前提で米ドルの絡んだ通貨ペアを持っていた場合何かしらの対応が必要になったでしょうし、ファンダメンタル分析に時折注意を払っていればそういった急激な相場の変化にも早く気付く事が出来るでしょう。 情勢

またポジショントレードでは相場の変化による収益以上にスワップポイントを重視した取引が注目されています。その為通貨ペアは比較的動きの安定した通貨ペアである事が望ましいとされます。例えばスキャルピングやデイトレードといった他のFX取引ではある程度通貨に動きのあるペアが望ましいとされていますが、ポジショントレードでは逆で基本的に相場を頻繁に確認しない事が前提の為です。例え相場に動きのない通貨ペアでもスワップポイントがプラスの通貨ペアならポジションを保持しているだけで毎日少しずつお金が溜まっていきますし、逆に相場が動きすぎて稼げるスワップポイント以上のロスが出るようなペアは不向きです。ましてやスワップポイントがマイナスの通貨ペアはポジショントレードにおいて論外です。


ポジショントレード攻略

ポジショントレードを行う為には通貨ペア毎の特徴をある程度正確に把握している必要がある為、儲けようというのであればあまりFX初心者向きではないかもしれません。ただあまり時間はないけど片手間にFXを始めようという人には人気の高い取引方法でもあります。またレバレッジを高く設定しない事が前提の為そういう意味では長時間放置しておく事のリスクも少なく安心感のある取引方法である事、自分が忙しなく取引を繰り返さなくてもお金が溜まっていく事から比較的好まれている傾向にあります。 利息

ポジショントレードにおいてはレバレッジが低い為決済するつもりが無くても気がつかない間にマージンコール→ロスカットの流れが発生する事がよくあります。これを防ぐためにはどうしてもある程度まとまった証拠金が必要となる為、そういう意味でも初心者がいきなりポジショントレードからはじめようというのは現実的ではないかもしれません。またスワップポイントは基本的に金利による収入の為証拠金が多ければ多いほど収入も増える為ある程度の軍資金がある事、これが前提になります。ポジショントレード単品に拘らず他の取引方法を併用している投資家の方が多い印象です。