スキャルピング

注文方法とは別にFXユーザーの取引傾向は一回のポジション確保から決済まで、つまり取引にかかる時間の間隔によって大きく4つに分ける事ができます。(→FX初心者向上委員会)その中でも最もポジション確保から決済までの時間が短い短期売買の事を「スキャルピング」と言います。


FX初心者とスキャルピング

スキャルピングはデイトレードよりも更に間隔が短くポジション所得の1時間後、あるいは数分後、あるいは数秒で決済といった超短期売買になります。明確な定義はありませんがデイトレードとの差別化においては一日に2回以上同通貨ペア間での取引を行う人等が分類されます。

スキャルピングの語源はスカル、つまり頭蓋骨の皮を剥ぐ行為の事であり人体の中でも特に皮の薄い頭蓋の皮を剥ぐ事をFXにおいて少ない利益を集める事に例え比喩した物です。相場というのは時に大きく変動する事もありますが、基本的にスキャルピングでは取引時間が短い為一回の取引で得られる利益は少なくなります。ただその分目を離している間に相場が逆方向に動き出した!なんて事は殆ど無い為、初心者でも損失が出辛く堅実で手堅い方法とも言えます。 スキャルピング

スキャルピングのポイントはそのスピードにある為、あまり欲張らず一回の取引で数pipsから10pips前後の相場変動を目標に行うと良いでしょう。何といってもスキャルピングは逆方向に相場が動き出す前の決済を繰り返すのがコツです。スキャルピングでは取引回数が多くなる為ただでさえ多くはない利益の中から更にスプレッドが複数回引かれる事になります、極力損失を減らさなければなかなか儲けは実感できない事でしょう。

また当然ではありますがこのスキャルピングによる取引は基本四六時中相場情報に張り付いている必要がある為、時間と集中力のある方にしか使えない取引方法でもあります。一回の損失が少ない事から初心者の方にもおすすめの方法である一方、中々スキャルピングのみでFXを続けるのは難しい所もあります。


スキャルピング攻略

FX相場の動きを日、あるいは月単位で見ていると案外気付きにくい事ではあるのですが相場というのは一日の間にも以外と上下を繰り返し、そしてだいたい同じ位置まで戻ってきているのがわかります。また一日を24時間で分割した場合比較的毎日相場があがっている箇所と、毎日相場が下がっている時間帯があるのがわかります。こういった高い確率で相場が一方向に傾く時間帯をスキャルピングでは刺していくのがポイントになります。

具体的にはこの際主に狙っていく時間帯は日本時間の10時前後、17時前後、そして23時前後になります。まず10時の時間帯は全体的にドルや円が買われやすく相場が動きやすい傾向にあります。これは午前8時頃に東京の経済指標発表があり景気あるいは相場がその影響を受ける為です。

次の狙い目となるのが17時前後、この時間帯はロンドン市場が動き出しFX市場において欧州の方が活発になる時間だからです。欧州の通貨を中心に何かしらのトレンドが発生しやすい時間帯となっています。一日の最後の仕事は凡そ23時前後にやってきます。この22時から24時にかけた時間帯は一日の間最も相場が激しく動く時間帯となっています。何故ならこの時間帯は丁度ニューヨーク市場が活発になる時間であり世界的に見て最も利用者人口が多く活発的な時間帯だからです。 取引時

スキャルピングはスプレッドとの兼ね合いもあり、特に初心者の方はある程度相場に動きがないと利益がなかなか生まれないようになっています。その為こういった上昇方向でも下降方向でも良いので動きの大きい時間帯を重点的に攻める事になります。

なお一回に複数のポジションを得てスキャルピング一回の利益を複数重ねる等の利用方法によっては一つ一つの利益は少なくても多くの利益を生む事が出来る取引方法ではありますが、例えばこれを自動化し1秒の間に数千のポジションを取得する「フラッシュトレード」等はしばしばFX会社からの規制対象となる事があります。

デイトレード