FXには二つの利益があります。それはキャピタルゲインとインカムゲインです。この二つの利益を得ようと、投資家は日々、取引を行うのです。キャピタルゲインは普通の通貨取引で行い利益を得る手法ですが、これは他の投資とそんなに違いがありません。
FXを行うなら、やはりインカムゲインを狙った投資を行いましょう。特に通貨を保有しているだけで良いので、初心者の方にもおすすめです。
・スワップポイントはリスクもある
インカムゲインはスワップポイントの事を意味します。このスワップポイントは各国の金利差の事を言います。
例えば、日本の金利は0.5ポイントです。一方でオーストラリアの金利は3.0ポイントです。つまり円ではなく、オーストラリアの通貨を保有していた方が、差し引き2.5ポイント利益を得ることが出来ます。
とにかく金利が高い国の通貨を保有すればいいのではないかと考えるかもしれませんが、それは大きな間違いです。
その理由は、金利が高い国は発展途上国のケースがほとんどであるからです。発展途上国は経済的にも政治的にも不安定です。いつ経営破綻したり、戦争に巻き込まれるかわかりません。そうなった場合、その国の通貨は売ることが出来るでしょうか?結論から言うと売ることはできないでしょう。誰も値崩れした国の通貨を買いたくはありませんよね。つまり、どんどん下がり続ける通貨を持っている、これでは損失は大きくなるばかりです。そもそもスワップポイントを得るためには、通貨を長期間保有していなくてはなりません。
その不安定な国の通貨を持ち続けることは、なかなかのリスクがあります。
・FXをするならスワップポイント
それでは、このスワップポイントをFXで狙わない方が良いのか。私はそうは思いません。なぜならスワップポイントこそが、FXの醍醐味であると思うからです。
日本人の方で、投資を使った資産運用をしている人は約1割しかいないそうです。アメリカ人は約7割の人が投資で資産運用しています。
日本は間接金融、アメリカは直接金融。この流れが確実にありますね。でも日本はこのままでホントに良いのでしょうか。日本はこれからアメリカのように金融資本主義に変化していかないと、経営破綻すると言われています。つまりもっと投資家が増えないと、国内の財政的にも厳しいのです。それを危惧して、日本政府もNISAを作って、投資家を増やそうとしています。
確かに、投資は元本保証されていないのでリスクがあります。しかし、いつまでもリスクの事ばかり気にしているようでは、投資を行う事はできません。
それにしっかりとリスク管理をすれば、そんな間違いは起きません。
・狙い目の国は
それでも、もちろん損はしたくないはずです。では、おすすめの国はどこなのか。
それを判断する基準はいろいろあります。私はその中でも食料自給率を見ることを、おすすめします。
食料自給率が高い国はそれほど、他国に依存していません。他国に依存していないという事は、為替相場の影響を受けにくい事を意味します。発展途上国ほど、この為替相場の変化に敏感に反応します。
他には、世界事情に関する情報をキャッチすることだと思います。投資はただ単にお金儲けだけするものではありません。投資をするという事は金融市場に密に関わることを意味します。そのうち、これからの為替を予測したり、市場の面白さも分かってくるでしょう。FXにはそうした楽しみもあります。スワップポイントは格好の材料であると思います。
FXを通じて、世界事情の変化も楽しむことが出来る投資家を目指してください。